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【書籍】講談社現代新書・野澤千絵著/老いる家 崩れる街

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最近の日本の住宅政策、都市政策の問題をコンパクトに分かりやすく指摘した一冊です。
てっきりこれからの日本は都市や街コンパクトにまとめて効率的なまちになるのかと思っていたら、現実的にはその逆のようで、ショッキングでした。
このままだと公共交通もやばくなりそうで、交通問題に興味のある人にもオススメです。

著者:野澤千絵
定価:760円+税
新書: 224ページ
出版社: 講談社 (2016/11/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 406288397X
ISBN-13: 978-4062883979
発売日: 2016/11/16
梱包サイズ:  17.2 x 10.6 x 1.6 cm

<目次>
はじめに
住宅過剰社会とは何か
 「売れるから建てる」の流れが止まらない
 3戸に1戸が空き家に
 住宅業界は反論するが・・・
 居住地の拡大で税金がどんどん使われる
 「負動産化」する住宅
 活断層の真上でも住宅を禁止できない
 私たちに残された時間は長くない
第1章人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築
 1.つくり続けられる超高層マンションの慈哀
  東京五輪の選手村周辺に
 「空中族」の増加
  眺望の陣取り合戦と値崩れ
  小学校整備も人口増に追いつかない
  東京圏は相対的に貧しくなる
  不良ストック化するリスク
  資産価値の下落と管理不全状態
  住民同士の気迫な関係性
  超高層マンションが林立するカラクリ
 「市街地の再開発」とは?
  広すぎる緩和可能エリア
 「公共貢献」という大義名分
 「排他的な雰囲気」を出すために
  投入される多額の税金
 「市街地の再開発」自体は悪くない
  都市居住の推進にゴールはあるのか?
 2.郊外に新築住宅がつくり続けられるまち
  住宅の建設ラッシュがおきた川越市
  旧住民と新住民の軋轢
  車とネットがあれば大丈夫?
  低密に拡大したまちは暮らしやすいか?
  新築住宅が野放図につくり続けられるカラクリ
  まちなかの開発意欲を奪う都市計画
  市内で人口を奪い合っているだけ
  全国で横行する焼畑的都市計画
  とにかく人口を増やしたい
 3.賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち
  賃貸アパートの建設が止まらない
  賃貸アパートの増加を後押しするサブリース
  入居者は偽物かもしれない
  「羽生ショック」とは何だったか
  賃貸アパートが増えても人口は減少
  農業意欲の低下の果てに
第2章 「老いる」住宅と住環境
 1.住宅は「使い捨て」できるのか?
  「再自然化」し始める住宅団地
  所有者の不在化・不明化問題
  隣地買い増しに取り組む地元不動産屋
  空き家のタイプ4類型
  駅に近いほど空き家率が高いという不思議
  ようやく掲げられた空き家増加の抑制目標
 2.空き家予備軍の老いた住宅
  神戸市鶴甲団地の取り組み
  世代交代の進まぬ町田市の住宅地
  老いた住宅に老いた居住者が
  急増する実家の相続放棄と「負動産」
  住宅の終末期に「ババ抜き」が始まる
 3.分譲マンションの週末期問題
  1年約13万戸ずつ増える
  老いたマンションの賃貸化
  スラム化した福岡の分譲マンション
  「限界マンション」の大量発生
  実家の被災マンションの経験から
 4.住環境も老いている~公共施設・インフラの老朽化問題
  毎日、市内で水道管の漏水や破裂が起きる
  人の命も奪いかねない
  すべては更新できない
  習志野市の公共施設再生計画
  選挙の票につながらないから
  増加主義から減分主義へ
第3章住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策
 1.活動層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本
  災害の危険性が想定される区域でも
  徳島県の特定活断層区域から
  津波想定浸水地域に住宅が新築される浜松市
 2.住宅のバラ建ちが止まらない
  群馬県みどり市の事例
  まとまりのないまちの末路
  開発規制がないに等しい非線引き区域
  なぜ、非線引き区域が存在するのか?
 3.都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い
  人口増加を目指す前橋市主変の町村
  規制緩和という悪循環
  地方分権化の副作用
  勝ち組みを目指した市町村の理論
 4.住宅の立地は問わない住宅政策
  住生活基本計画から見る
  ストック社会への転換を目指した長期優良住宅
  危険な立地の長期優良住宅
  住み続けられる高齢者向け賃貸住宅「サ高住」
  不便な立地に「サ高住」
 5.住宅過剰社会とコンパクトシティ
  スプロール現象との戦い
  都市計画は骨抜き化の一途を辿った
  それでも見直しされない都市計画
  立地適正化計画の誕生
  住居誘導地域から外れた区域はどうなる?
  棚上げされる規制緩和の見直し
第4章住宅過剰社会から脱却するための7つの方策
  日本の病巣からの脱却
  方策①自分たちのまちへの無関心・無意識をやめる
  方策②住宅送料と居住地面積をこれ以上増やさない
  方策③「それなりの」暮らしが成り立つ「まちのまとまり」をつくる
  方策④住宅の立地誘導のための実効性のある仕組みをつくる
  方策⑤今ある住宅・居住地の再生や更新を重視する
  方策⑥住宅の終末期への対応策を早急に構築する
  方策⑦もう一歩先の将来リスクを見極める
  将来世代にツケを残さないために
おわりに

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