« 【書籍】Today’s railways Europe 2014/7 No.223 | トップページ | 【書籍】TRAMWAYS&URBANTRANSIT/2014年8月号 »

【海外の鉄道】[フランス]マルセイユからモンペリエール経由でバルセロナへ

<【海外の鉄道】[フランス]ユニークな車両が走るマルセイユのLRT
http://asian-train.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-8140.htmlの続き>

マルセイユでは目的のLRTチェックできましたので、次の目的地であるスペインのバルセロナへ途中モンペリエを経由して鉄道を利用して向かいます。

マルセイユは、パリ方面やコートダジュール方面の列車本数が多く便利ですが、マルセイユから南方面となるとそれほど便利ではありません。さらに隣国スペイン・バルセロナとなると直通はなく、パリ方面から来るTGVをモンペリエで捕まえる(乗り換え)ことになります。さらにこの時(2011年5月)は、TGVのバルセロナ乗り入れ前で、フランス・スペイン国境超えたフィゲレス・ビラファント(Figueres Vilafant)駅でTGV連絡のシャトル列車に乗り継いでバルセロナへと向かいました。

マルセイユからベルセロナへのきっぷ
▲マルセイユからバルセロナへはキップが三枚

本日最初に乗るのは,TER(地域急行)No76512列車8:02マルセイユ発モンペリエ行きです。車両は、4両連接となっているボンバルディア製Z27500形電車で、車内はオープンタイプのクロスシートになっていて、出発時点は半分の座席が埋まっています。マルセイユ近郊は、空港近くを通り細かに駅に停車しますが、その後は主要駅にしか停車しません。途中、線路がデルタ状に配線されている分岐駅タラスコン(Trascon)を通過してAvignon方面(パリ方面)から来るメイン線路と合流して、ニーム(Nimes)駅に停車しましたがほとんど乗客の動きはありませんでした。天気が晴れていなかったこともあるのでしょうが、南フランスを走っている割に、車窓は地味な感じで特に印象に残ることもなく9:55に定刻にモンテペリエールに到着しました。

SNCFZ27500形電車(マルセイユ・サン・シャルル駅)
▲マルセイユ・サン・シャルル駅発モンペリエ行きTER

モンペリエでは10:43発TGV6203列車フィゲレス・ビラファント行きに乗り換えです。モンペリエは、インパクトのあるデザインLRTが走る街として有名ですので、30分強の乗り換え時間を利用してLRTを撮影。駅前にはちょうど2系統が乗り入れて来ているので、ブルーと花柄の2種類の車両を見ることができ、もっと時間があれば良い写真も撮れそうで途中下車して1泊してもよかったかなと思いました。

SNCFモンペリエ駅
▲SNCF・モンペリエ駅

時間ぎりぎりまで粘りモンペリエ駅のホームに戻りTGV6203列車を待ちます。ホームには、アルファベットによるTGV6203列車の停車位置の表示があり、自分を含め乗客たちはそれに従って待っていました。結局、列車は丸1編成分ほど乗客を通り越して停車し、みなホームを小走りに追っかけて乗車していましたが、車掌はなんで乗客がみんな走っているのか?という顔なので、オーバーランした訳でもなく表示が2編成連結のままだったようで、欧州ではこの手のことが良く起こります。

モンペリエのLRT(モンペリエ駅前)
▲花柄タイプに対してブルー柄は直線的なボディです(モンペリエ駅前)

パリ始発TGVの末端区間で空いているかと思っていたら満席で、モンペリエで停車位置が違っていたことから乗客たちはとりあえず乗り込んでから自分の車両を探して移動しているので、通路は大きな荷物を持って行き交う乗客で混み合っています。TGV初乗車なので、期待したのですが混んでいる上に1階の通路側の席であまり景色は見えません。さらに車両こそTGVですが、この付近は在来線区間なので、さきほどのTERの速度とさほど変わりませんでした。地図で見ると地中海の海岸線近いところは走っていますが、汽水湖が多くどこからどこまで海なのかわからず、コートダジュールのようなきれいない感じでの海岸線ではないようです。

モンペリエのLRT(モンペリエ駅前)
▲SNCFモンペリエ駅前を走るLRT

出発してしばらくするとフランスとスペイン国境が近いので、入国管理官が車内を巡回しました。パスポートコントロールはないものの抜き打ちで乗客にパスポート呈示を求めていて、アジア系の女性グループがパスポート不携帯でモメモメとなっていました。何かあれば、次のフランス側の最後の駅ペルピニャン(Perignan)で降りることになるのでしょうが、そのまま乗っていたのでお咎めだけで済んだのかもしれません。

モンペリエのLRT(モンペリエ駅前)
▲花柄が印象的なモンペリエのLRT

ペルピニャン駅を出発すると新しく作られた高速新線に入りました。おそらく300km/h近く出ているのか、今までとは劇的に速度が変わり景色が飛ぶように後ろに流れて行きます。山々の風景を見ているうちに長い国境トンネル入り、それを抜けるとペルピニヤンから約25分で12:40分過ぎにTGVの終点フィゲレス・ビラファント駅に到着しました。

モンペリエ駅に到着するTGV
▲モンペリエに到着するTGV。思い切り目の前を通り過ぎて停車

この時点では、TGVが走行できる1435mmの高速新線はバルセロナまで完成していないため、広軌を走るスペイン国鉄のシャトル列車乗り換えてバルセロナで向かうことになります。この駅自体も新しくできた駅ですが乗り換えの役割に徹しているようで周辺には何もなくここからバルセロナへ利用する人もいないのでしょう。

パリから到着したTGV(Figueres Vilafant駅)
▲Figueres Vilafant駅に到着したTGV。左奥でバルセロナ行が待つ

バルセロナ・サンス駅行きシャトルNo202列車の出発時間は13:03なので、乗り換え時間は20分。島式ホームを挟みTGVとシャトル02列車が停車しているので乗客はホームを横断するだけなので焦る必要はありません。一応、手持ちのキップには車両と座席が記載されていますが、ホームにいる駅員は「自由席」と言っているので、みなさん適当に座っている様子です。使われている車両449系交直流電車で2等モノクラスの5両編成なので、編成長がTGVとは全然違い、乗客を全員収容できるのかと思ったらなんとなく収まったようです。

RENFE449系電車(Figueres Vilafant駅)
▲TGVからの乗り換え客を乗せて出発を待つ449系電車(Figueres Vilafant駅)

シャトル列車No202は定刻13:03出発しました。高速新線上の駅を出ると高速道路をICから降りるように連絡線を通って在来線へ入って行きました。バルセロナまでのノンストップですが、在来線なので100km~120kmぐらいで走っていて、窓から見える軌道が広軌となっていますのでスペインを実感しました。途中、何度か工事中の高速新線の高架橋が見えましたが、これが完成してTGVのバルセロナ乗り入れが始まると乗り換えやシャトル列車も廃止なので良い体験になりました。

RENFE449系電車(バルセロナ・サンス駅)
▲バルセロナ・サンス駅に到着したTGVシャトル列車

バルセロナ近郊になると通勤電車網があるようで、頻繁に電車とすれ違うようになり、側線やいろいろな線路の合流・離反など鉄道施設の規模もだんだん大きくなってきました。赤信号や徐行信号も出るようになって列車の速度もゆっくりとなりましたが、14:45ほぼ定時にバルセロナ・サンス駅に到着しました。

バルセロナ・サンス駅は交通の拠点だけに人が多く非常に慌ただしく、スリも多いそうな。改札のある駅で、しかも線路は地下なので駅撮りは断念して、過ぎに地下鉄移動としました。バルセロナは、観光都市でもあり宿屋も多いので、予約なしで何とかなるだろうとランプラス通りにいったところ「満室!」の嵐。結局、何軒も回って、予算外の高い宿に泊まることになってしまいました。

軌道系交通が充実しているバルセロナなので明日からはそちらをチェックします。

<続く>

|

« 【書籍】Today’s railways Europe 2014/7 No.223 | トップページ | 【書籍】TRAMWAYS&URBANTRANSIT/2014年8月号 »

海外の鉄道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/530472/60051499

この記事へのトラックバック一覧です: 【海外の鉄道】[フランス]マルセイユからモンペリエール経由でバルセロナへ:

« 【書籍】Today’s railways Europe 2014/7 No.223 | トップページ | 【書籍】TRAMWAYS&URBANTRANSIT/2014年8月号 »