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【海外の鉄道】ベトナム鉄道縦断1726.2km<その9>フエ-ダナン間は、鉄道絶景ルート

<【海外の鉄道】ベトナム鉄道縦断1726.2km<その8>駅舎が2つあるフエ駅
http://asian-train.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/17262km-f5c3.htmlの続き>

フエ-ダナン間は、鉄道絶景ルート
▲1時間半遅れてフエに到着したハノイ発サイゴン行きSE3列車

ハノイとホーチミンを結ぶ統一鉄道は約1700kmありますが、その中でもっとも景色が良いのがフエとダナンの間にある「ハイヴァン峠」。山地が太平洋に突き出しているような地形なので、太平洋を見ながらの峠越えとなります。旧国道の最高地点が496mとのことなので、線路も標高300m~400mぐらいあるようです。鉄道は道路よりも海側を通るので、断崖と砂浜、そして太平洋を見ながらの列車の旅となります。

Se3


フエ-ダナン間は、鉄道絶景ルート
▲乗る人よりも降りる人が多いような感じでした

まさに夜行列車で通過するにはもったいない区間でありますので、10:34発SE3列車でダナンに向かうことにしました。フエの遺跡観光も早目に切り上げて駅に戻ってくると、出発時間が近くなっても改札がはじまる気配がありません。結局、1時間半遅れの12:05にようやく列車がフエに到着しました。

フエ-ダナン間は、鉄道絶景ルート
▲ソフトベット(4人個室寝台)はひとりで1室貸切状態。車内誌もありました

フエからダナンは103km、SE3列車は3時間ほどかけてノンストップで走ります。峠の絶景区間はLang Co駅からダナンにかけての約40kmとなりますが、その手前では太平洋と続いている汽水湖の脇を走ります。フエからダナンの時間配分をしてみると出発後1時間がベトナムの田舎の風景、次の1時間が汽水湖に沿った風景、ラスト1時間が海と峠越えとなります。

フエ-ダナン間は、鉄道絶景ルート
▲出発して1時間で汽水湖に沿って走りはじめます

今回は、ソフトベット(4人1室寝台)の昼寝利用(座席利用)ですが、フエでたくさん下車したようで客車は閑散としていて、1室が自分の貸切状態でした。ベトナム国鉄の優等列車らしくテーブルには造花、車内誌も用意されていました。車内販売が来たのでビールを買ったものの閑散として車内に売り子もあまり張り合いがないようです。

ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲Lang Co駅からいよいよ山登りの開始です

出発して2時間ほどすると補機をつけて変則重連となっている貨物列車が停まるLang Co駅を通過しました。ハイヴァン峠をトンネルでパスする国道も見えてきて、高架橋をくぐるとと崖下に太平洋が見えてきました。いよいよここから統一鉄道のハイライト「ハイヴァン峠越え」となります。

ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲トンネルでハイヴァン峠をパスする国道1号線をくぐると海が見えてきます

平地をほぼ直線的に走ることが多く、車窓の変化が乏しい統一鉄道もこの区間は別で、地形にあまり逆らわず、なるべく鉄橋やトンネルも短くなるように線路を敷いて勾配を克服しているようです。勾配の上に、車窓に自分の列車の先頭の機関車が見えるほどのキツイカーブも多く、速度は20~30kmぐらいしか出ません。もちろん単線で何か所に信号所もあり、すれ違った貨物列車は前後に機関車を連結している変則重連となっていました。

要するに20世紀初頭の開業以来の古いルートを使っている訳で、車窓とは裏腹に統一鉄道のボトルネックになっているに違いありません。将来はトンネルでショートカットルートに切り替えられる日も来るかもしれません。

ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲太平洋に沿って、高度を少しずつ稼いでゆきます

輸送のネックになっているとはいえ、車窓は統一鉄道でもっとも良く、すぐ下に太平洋が見えるスリルのある断崖だけでなく、ヤシの木がなる小さな砂浜も見えたりと車窓を飽きさせません。この区間に入るまで昼寝をしていた白人観光客たちも続々と通路に出てきて窓を開けてビデオやカメラで撮影をしていました。

ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲レールと車輪のきしみ音を立てながらノロノロと走ります

長いトンネルを過ぎた後は、峠を越えたようで蛇行しながらの下り坂となり、遥か向こうにダナン方面の平坦な土地が見えてきてました。大きな砂浜の脇の脇にあるKim Lien駅を通過するともうダナン都市圏に入り、市街地を走り抜けます。この峠が天気の境目になっているとガイドブックに書いてありましたが、いままでずっと曇りがちでしたが、ダナン側に入るとときどき晴れ間も見えて、気温も高くなったような気がします。

ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲岩に波が砕ける音も聞こえました

結局、SE3列車は遅れを回復することなく15:10分にダナン駅に到着。わずか100km強の移動でしたが、車窓はきれいで、列車もすいていて、さらにリラックスしてビールも飲めてとても楽しい列車の旅となりました。フエとダナンの間は、バスだとトンネル経由なので、この区間だけでも鉄道に乗ることおすすめします。[現地訪問2013.12.31]

今回ダナンで宿泊したのは、
Son Tra 2 Hotel 
138 Hai Phong Street, Hai Chau District,Da Nang ‎ 
+84 511 3823 170

朝食(サンドイッチ)、ホットシャワー、AC付250000ドン。ダナン駅から駅前通り(Hai Phong通り)をダナン病院方向に7分歩くと病院の手前の通り左側にあります。グーグルマップの位置表示は誤っています。  ‎

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ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲峠には何か所かの信号所があります

ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲途中交換した貨物列車の後補機はD12E

ベトナム鉄道絶景ルート・ハイヴァン峠
▲岩場だけでなく砂浜も見えます

フエ-ダナン間は、鉄道絶景ルート
▲ダナン駅に到着。機関車交換を終えてサイゴへ出発するSE3

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