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【海外の鉄道】[フランス]傾斜地にあるマルセイユ・サン・シャルル駅

マルセイユ・サン・シャルル駅
▲1848年に作られたマルセイユ・サン・シャルル駅。左奥が増築部分

<【海外の鉄道】[フランス]地域圏急行列車でニースからマルセイユへ
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ニースからTER(地域間急行列車)でマルセイユ・サン・シャルル駅に到着しました。
この駅は、南仏最大のターミナル駅となっていて、欧州の大きな都市ではターミナルが複数存在することもありますが、ここマルセイユはこの駅ひとつだけなので、鉄道旅行者とってはとても分かりやすい「都市」でかつ「駅」といえるかもしれません。

駅の構造は列車の頭がずらりとならず頭端式ホーム(行き止まり式の駅)となっていて、A番線~N番線(14線)と少し離れたところに近郊用列車用と思われる3番線、5番線(2線)の合計17線。パリや各地へのTGVからイタリア国境方面への急行、そして近郊列車までさまざまな列車が発着しています。駅舎は1848年に開業時のものと思われる古い石造のものと後から増設されたと思われる新しい駅舎が連なっています。

マルセイユ・サン・シャルル駅
▲駅前広場からの階段の下にさらに街へ通じる下り坂が続く

この駅の面白いところは、丘の上に位置していることで、丘の傾斜地にホームを水平に作ろうとしたため駅全体がステージ状になっていています。このため、駅前広場はまるで展望台のようになっていて、駅を出ると眼下にマルセイユの町並みが広がり、この眺めは他の駅では味わえないものです。

このような構造からもっとも張り出すことなる駅前広場は、地上との高低差が大きくなることから、駅前と街との間には、まるで競技場のような広く長い階段があります。駅から街へ降りて行くときは、下りなので苦労はありませんが、市街地から駅にやって来るときは坂道を歩いて来た上にさらに駅舎への階段を登ることになります。私は駅前安宿に泊まりましたが、『駅近立地』といえどマルセイユ出発日は、大きな荷物を持ってこの階段を登ることになり、けっこうシンドイ思いをしたのでした。

マルセイユ・サン・シャルル駅
▲駅前ひろばはまさに展望台。マルセイユの街並みが見えます

この階段を眺めていたら、今は中心部と駅を結ぶ地下鉄もあり、バスやタクシー乗り場も駅下にあるので、駅を利用するために階段を利用している人はそんなに多くないようです。階段はむしろ『サン シャルル駅』の名物的存在なのでしょう。日本ならすぐに撤去したりエスカレーターなどを整備してしまいますが、昔のままの姿を保っているのがなんとも「粋」です。マルセイユは、その昔、アフリカ・中東の旅客航路のほか、世界から船がやってくる港だったので、それらの乗客達も大きな荷物を持って、この階段を昇り降りしたのに違いありません。[2011.5訪問]

<【海外の鉄道】[フランス]ユニークな車両が走るマルセイユのLRT
http://asian-train.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-8140.htmlに続く>

マルセイユ・サン・シャルル駅
▲階段の下から駅舎を見る。登っている人は本当にわずか・・・

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