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【海外の鉄道】[アルバニア]ティラナからシュコドラまでの列車の旅

【海外の鉄道】[アルバニア]本線から支線が分岐するVORE(ボレ)駅
http://asian-train.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/vore-da89.html

ティラナからモンテネグロ国境の町シュコドラまで鉄道で向います。

ティラナとシュコドラは1日一往復しかなく普通の旅行者ならばバス利用となるところですが、ここは鉄道にこだわり移動します。地元の人から「次はどこに行く?」との質問に対して「鉄道でシュコドラへ」と回答すると「とてもよい選択だ」とのことでした。ティラナからシュコドラまでは102km、料金は145レクでだいたい120円なので激安です。

アルバニア鉄道
▲VORE駅にてドュラス発ティラナ行から乗り換る客が多数

13:15ティラナ発シュコドラ行きの列車はアルバニア鉄道の顔ともいえるチェコ製のT669型ディーゼル機関車を先頭に旧イタリア国鉄の客車3両編成で、2両が欧州標準の片廊下に6人用コンパートメント並ぶタイプで、もう一両がオープンタイプで全車モノクラス。各コンパートメントに3人~4人ぐらい乗っていて、正直もっとガラガラを予想していたので、ちょ
っと残念です。

アルバニア鉄道
▲検札にきた車掌氏

ティラナを出発して20分ほどでVORE駅に到着。ここでドュラス発の列車からの乗り換え客がけっこういて、車内は座席が埋まってしまい通路に立っている人も何人かいる状態となってしまいました。ここから支線へ分かれますが、進行方向が変わるため機回しをしてからシュコダルへと出発となります。

アルバニアの鉄道は非常に斜陽化しているので全般的に線路の状態は良くないのですが、本線から枝分かれした途端に線路は草に埋もれていました。グーグルアースの航空写真で見るとかろうじて線路と分かりますが、現地を見ていないと線路跡と思ってしまうかもしれません。

アルバニア鉄道
▲小さな駅で列車を待っていた乗客

自分的にはオンボロ鉄道に乗れて「わくわく」していますが、この路線は実は国際路線。シュコドラから先はモンテネグロのポドゴリツアにつながっていて貨物列車も走っていたのですが、先の戦争で被害があったとかで休止中らしいです。

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▲線路は平坦なところを走りますが遠くに見える山岳風景が美しい

列車は各駅停車であるため、ひとつひとつ駅に停車してゆきますが、駅間が比較的長いためしばらく走ってから止まるという感じです。人口の多い首都発であるため停まるごとに少しづつ乗客が減ってゆきますが、途中から乗車する人もいて極めて使いにくい本数にもかかわらず区間利用する人がいることに驚きです。

アルバニア鉄道
▲昔は大きな駅だったようです。朽ちた車両が放置された構内

停車するのは大部分が停留所的な駅ですが、途中、比較的大きさ駅もあり、行き違い施設や工場側線が残っているというだけで使っている様子はなく、信号も電球もなくなって朽ちています。当の工場も廃墟で、東欧全般に言えますが国を取り巻く情勢が大きく変わったということだけは察しがつきます。

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▲日が傾きだした17:30にシュコドラ到着

鉄道の施設の『朽ち』はさておき、車窓からは遠く隣接国境方面の山岳地帯が望め、景色は決して悪くありません。多少揺れますが、開け放した窓からじっくりとアルバニアの地方の風景を堪能できたのでとても良い列車旅でした。

アルバニア鉄道
▲建物は立派ですが中味ががらんどうのシュコドラ駅

列車は、17:30シュコドラ駅に到着。駅の時刻表では16:42と表示してありましたがこの位の遅れであれば上出来だと思います。降りた乗客たちは5分もすると迎えに来た車などでいなくなり、静かな構内で翌日の折り返しの機回し作業や清掃の様子を写真に撮ることにしました。

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▲シュコドラ駅からはるかモンテネグロの山々が見えました

この駅は街の中心部から外れたところにあるので、駅前には商店はおろか民家があるだけで何もありません。撮り終わった頃には駅から人影はなく、タクシーなどももちろんなく、しかも地図もありませんので中心までどのくらいの距離かも不明。ジタバタしても仕方がないので、駅前の1本道をまず歩いて小さなロータリーのところで地元の人に「中心はどっち?」と聞いた結果徒歩20分ほどでホテルもある中心部にでました。

この日はホテルに泊まり、翌日陸路でモンテネグロへ抜けることになります。

[2010.05現地訪問]

<世界の乗物】[アルバニア]白タクで国境を超えてモンテネグロへ http://asian-train.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-fa56.htmlへつづく>

<シュコドラで泊まった宿>
HOTEL KADUKU

場所:中心部のロータリー近く
シャワー・トイレ共同で32EUR
シャワー・トイレ付で35EUR

webサイト:http://www.hotel-kaduku.com/index_en.html

アルバニア鉄道
▲機回し作業完了で翌日早朝へティラナへ戻ります(シュコドラ駅)

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