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【書籍】震災と鉄道/原 武史著(朝日新書321)

震災と鉄道

東日本大震災後の鉄道界の動きに対して、著者ならでの語りでたいへんわかりやすく読みやすいです。東北の被災鉄道路線なかなか復旧させない、震災時の対応などかなり辛辣にJR東日本の姿勢に対して意見をぶつけていて、被災地にいる身には「そうだそうだ」という気持ちになります。このほかリニア計画にも辛口コメントをいれています。

最近は、鉄道事業者の広報を喜ばせるような本が多いなかで、著者の辛口・批判コメントは、新鮮でとても魅力的に感じます。

震災と鉄道/原 武史著(朝日新書321)

定価:760円+税
新書: 224ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2011/10/13)
ISBN-10: 4022734213
ISBN-13: 978-4022734211
発売日: 2011/10/13
商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm

<目次>

はじめに
第1章 3.11と首都圏の鉄道
 その瞬間、私は電車に乗っていた
 電車内に閉じ込められて1時間
 結局、
 4時間歩いて帰宅
 運転再開が速かった線、遅かった線
 関東大震災、東京大空襲との比較
 過剰に「安全」意識した理由
 鉄道の復旧は「安心」もたらす
 大阪圏と異なる首都家の鉄道網
 「帰宅難民」対策をどうするか
 首都圏の鉄道各社が取り組む節電
 節電ダイヤに現れた東急と小田急の違い
 日本の近代化と鉄道「電化」
 電車よりもディーゼルカーのほうが融通が利く
 以外に多い非電化区間
 電車と遜色ないディーゼルカーの速度
 電化よりも複線化

第2章 東日本大震災の被災地と鉄道
 被災した三陸鉄道に乗り
 震災5日後に最初の区間が復旧
 明治三陸大津波までさかのぼるルーツ
 目指すは3年後の全線復旧
 JR東日本は、なぜすぐに復旧できないのか
 まずは元通りの復旧を
 気仙沼線と宮脇俊三
 日本の鉄道史上、未曾有の事態
 JR東日本と三陸鉄道の姿勢の違い
 「JR東日本」という巨大組織の問題
 人的被害を出さなかった鉄道
 海沿いの路線は、内陸に付け替えるべきか
 鉄道の車窓から日本の風土が見える
 「汽車の窓」重視した柳田國男
 「海沿い」の日本、「内陸」の韓国
 「安全」によて失われるもの
 JR東日本が最も復旧させたいのは仙石線
 復旧させる気はあるのか―岩泉線の前例
 鉄道網の格差が過疎化を助長した
 新幹線だけ先に復旧させた効率優先の発想
 バスは鉄道の完全な代替にならない
 銚子電気鉄道という成功例
 私たちができるのは「鉄道に乗る」こと
 JR陸前横山駅の花壇が問いかけるもの
 日本海側を回ったJR貨物
第3章 新幹線とローカル線
 「整備新幹線」から戦後日本が見えてくる
 「フル規格」か「ミニ新幹線」か
 おらが町にも新幹線―誘致、基本計画から着工まで
 新幹線を欲しがった東北
 「ミニ新幹線」に頼った山形・秋田のその後
 「フル規格」がもたらす新たな問題
 長野では佐久平が栄え、小諸は衰退
 誘致に反対するのは難しい
 国鉄時代は在来線特急が公正に停まっていた
 暴力的な「集中と選択」
 東京へ直行しない九州新幹線
 「弾丸列車」のほうがまだ夢がある
 新幹線「神話」に異議あり
 各地で健闘するローカル線―長崎と富山
 鉄道遺産を活用するJR九州
 名物車掌がたくさんいた時代
 山田線にはポテンシャルがある
 スカスカになった北海道の路線図
 鹿島鉄道とひたちなか海浜鉄道
 軽便鉄道の復活を目指す静岡・袋井市

第4章 日本のリニア建設と中国の高速鉄道 
 日本の行く末を左右する一大国家プロジェクト
 新駅1つ分で被災地の鉄道が復旧できる
 ルート選定や新駅の場所も難題
 懸念される難工事―大自然に畏怖の念を
 誰がリニアの恩恵を受けるのか
 災害対策にならないリニア建設
 分断された東海道本線
 国鉄時代は多様な選択肢があった
 在来線特急で移動する時間を楽しみたい
 「リニア・鉄道館」に見えるJR東海の発想
 「反原発」と「反リニア」
 JRが進める新幹線の駅開発
 「エキナカ」ビジネスは民業圧迫
 新幹線・リニアに依存するしかないJR東海
 中国の高速鉄道網拡大と大事故
 日本でも「あり得ない」鉄道事故が起きてきた
 中国の鉄道に追いつかれないたくない日本
 事故報道の過熱に異議あり
 日本の鉄道は時間に正確か
 上海―南京の車窓に見る中国の現実
 日本と中国、こんなに違う切符の進化
 高速鉄道は飛行機より安く、バスより快適
 日清戦争を機に変わった日本人の中国観
 日本中心の世界観を確立された本居宣長
 満鉄と新幹線
 原発とリニアの奇妙な共通点

第5章 ローカル線の復旧は、なぜ必要か
 鉄道と自家用車の違い
 公共的空間としての鉄道
 漱石の「三四郎」に出てくる会話
 1932年、車中の過激な会話
 宮本常一が書き残した戦時中の雰囲気
 女性もよく車内で話しいていた
 丸山眞男の「車内の時局談義」
 電車特急の登場で車内は沈黙が支配
 そして新幹線の時代へ
 目指すべき鉄道網はフランスかイギリスか

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