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【鉄道】幻のナローゲージ鉄道『増東軌道』の資料探し

増東軌道資料(宮城公文書館所蔵)
▲宮城県公文書館に保存されている増東軌道の公文書

みちのく鉄道応援団の次回の「鉄道遺産めぐりツアー」のプランを練るにあたり、東北本線増田(現在の名取駅)から閖上までの走っていた増東軌道を調べてみることになり、宮城県公文書館で資料をあさってみました。

以前、展示室で増東軌道の展示資料を見たことがあるので、公文書館に存在していることは知っていましたが、実際に閲覧請求をしてみると大正時代と昭和初期の資料が出来てました。

大正15年の「鉄道軌道 増東軌道」という増東軌道の設置にかかわる書類一式、そして大正15年「地理 道路敷占用」で、こちらは今でいう道路占有許可みたいなもので、増東軌道の新設にあたる使用申請なので大部分は関係なく、少ししか資料はなく、しかも「鉄道軌道」の冊子と同じ資料でした。

もうひとつの昭和14年の「交通鉄道軌道」というのは、この年の宮城県内の鉄軌道の営業状況を記していました。

増東軌道資料(宮城公文書館所蔵)
▲鉄道軌道の中にあった増東軌道の軌道ルート図

残念ながら鉄趣味で一番重要である車両の図面など外観を示すものはなく、唯一、車両の図面1枚があったのですが、電車の図面で松島電車のものが間違って入っているようで、一応窓口の方に間違っている旨伝えておきました。残念ながら、車両関係の図面や意匠がないのでどのような車両が走っていたかは分かりませんでした。

しかし軌道ルートの図面はしっかり残っていて、名取駅周辺については、当初計画から実施あたっては変更されていることが分かりました。また、途中行き違いをしていていた若宮駅、終点の閖上駅の位置も当時の図面と今の地図を見比べることにより判明しました。このほか増田駅、閖上駅の構内配線図もあり、機回しとターンテーブルがあることが分かりました。

近いうちに、現地に何か残っていないのか見に行きたいところですが、昭和14年に廃止されたナローゲージ鉄道の痕跡を見つけることはなかなか厳しいと思われます。

ウィキペディア「増東軌道」のページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%97%E6%9D%B1%E8%BB%8C%E9%81%93

増東軌道資料(宮城公文書館所蔵)
▲閖上駅の位置図(下が北)昔の道は今でもあるので場所の判別ができました(青図のため、撮影の上、画像処理して拡大してあります)

増東軌道資料(宮城公文書館所蔵)
▲閖上駅の配置図。機回しがあって、V字の線路の奥に車庫と転車台があります(青図のため、撮影の上、画像処理して拡大してあります) 

増東軌道資料(宮城公文書館所蔵)
▲増田駅前の路線敷設変更図。当初は、左からきた線路は、上に曲がるものでしたが、変更後は、下に曲がるようになり、駅や車庫も位置が変更となっている(青図のため、撮影の上、画像処理して拡大してあります)   

増東軌道資料(宮城公文書館所蔵)
▲増田駅から閖上駅までの軌道ルート図(青図のため、撮影の上、画像処理して拡大してあります)   

増東軌道資料(宮城公文書館所蔵)
▲資料の中から出てきた唯一の車両図。ガソリンエンジン車両の意匠図と性能一覧で、この図のどの書類の添付なのかが分からず、営業用なのか事業用なのかは不明。とても興味のある車両です。(青図のため、撮影の上、画像処理して拡大してあります)

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コメント

はじめまして 及川と申します。

個人的に東日本大震災で被災した名取市ボランティアに参加させていただいたのが縁で、この地区に興味をもっていました。
最近、偶然に益田と閖上の古い地図「今昔マップ on the web」を見ていたところ、昔は電車も走っていたと知り、検索でこのサイトを見つけました。貴重な資料に驚いています。
大正期に黄金時代を迎えた閖上漁港の人たちの夢に思いを馳せると共に、これからも続けてご研究されることを心から願っております。有難うございます。

PS; 西日本大豪雨に関連してその地区の歴史背景にも興味が沸いているところです。

参考:「今昔マップ on the web」1928~
http://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=38.177667&lng=140.915451&zoom=15&dataset=sendai&age=0&screen=2&scr1tile=k
_toho4&scr2tile=k_toho4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

投稿: Sam Oikawa | 2018年7月18日 (水) 05時08分

及川 さま

こんにちは。ブログを見ていただきましてありがとうございます。
震災で名取にボランティアで訪れていたのですね。
ありがとうございます。

増田(現名取)と閖上の間を走っていた増東軌道の遺構は、震災前でも既になくなっていて、
かろうじて道路の形状だけという感じでした。

更に震災後は、土地のかさ上げ工事が進んでしまったので、
旧閖上駅周辺の町割りすらなくなってしまいました。なんとなく残念な気はしています。

地元の話では、今から10年ぐらい前までは名取駅前に増東軌道の倉庫が残っていたそうです。
残っていたらぜひ見たかったのですが、気づいたときには遅すぎました。

関わったり、訪れた土地の歴史を調べてみると、途端にその土地が自分に近づた感じがして、
とっても面白いですよね。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: ブログ管理人 | 2018年7月19日 (木) 22時27分

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