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【鉄道】弘南鉄道大鰐線活用シンポジウムに参加

これまであまり活性化の動きが見えていなかった弘南鉄道大鰐線ですが、H22/3/20に弘前市の観光館で「弘南鉄道大鰐線活用シンポジウム」(主催弘前市)が開催されまして、ローカル線パスを使って弘前まで足を伸ばし参加してきました。

弘南鉄道・大鰐線
▲大鰐駅に停車中の弘南鉄道大鰐線の電車

<<内容>>
第一部 基調講演
「地方鉄道の現状と活性化への課題について」
講師/国土交通省東北運輸局鉄道部長・岸谷氏

第二部 事例報告
①大鰐線の経営状況等について・・・弘南鉄道株式会社
②沿線住民アンケート結果について・・・弘前市企画部企画課
③民間団体の取り組み事例について・・・NPO弘前こどもコミュニティ・ぴーぷる

第三部
パネルディスカッション
「我が街の電車大鰐線の活用と地域の活性化」
【コーディネーター】
檜槇 貢 氏(弘前大学大学院地域社会研究科教授)
【パネリスト】
八柳 角弥 氏(弘前こどもコミュニティ・ぴーぷる事務局長)
八木橋 綱三 氏(プロジェクトおおわに事業競合組合専務理事)
大野 悠貴氏(弘前大抱く人文学部1年)
【オブザーバー】
菊地 信雄氏(弘南鉄道株式会社代表取締役専務)
高木 伸剛氏(弘前市企画部企画課長)

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弘南鉄道大鰐線活用シンポジウム
▲大鰐線に対してそれぞれの思いが語られたシンポジウム

第一部では、東北運輸局から東北のローカル鉄道の現状と各社の取り組み事例などの基調講演があり、いよいよ第二部からは大鰐線の具体的な話となります。

弘南鉄道・専務が会社の現状をかなり詳しく説明しまして、参加者には経営状況報告書も配布されました。それによると弘南線(弘前-黒石)は黒字で、大鰐線(中央弘前-大鰐)が赤字で、弘南線の利益を大鰐線が全て飲み込んでしまい全体で赤字ということでした。旅客数もここ10年で半減して2008年は75.3万人とのことで、厳しい現状が説明されました。資料や話からすると赤字額は、東北地方の転換三セクなどに比べるとそれほど大きな額ではないのですが、やはり純民間企業ですので、額の大小というよりもこれ以上赤字が続くと企業存続に係わってくるというだと思います。

続いて、弘前市から沿線住民アンケート結果の速報として発表されました。やはり、沿線とはいえ「まったく利用しない」という方は6割もいるのですが、将来を考えると大鰐線は必要と考える人も多い。でもって、『必要』と考えていても1/4はまったく利用しない・・・。アンケートでは積極的に廃止を唱える人は少ないようですが、他の廃止鉄道ときにも聞いた「自分は利用しないがないより、あった方がよい」という感じかもしれません。

そして、取り組み事例をということでNPOから発表がありました。弘南線で駅舎のイメージアップ作戦などが紹介され、大鰐線でもやりたいとのことでした。発表したNPOは学童・子育て支援をメインとして活動しているので、鉄道の施設を題材にアート化するのは悪くはないのですが、収益や集客にはつながらないかもしれません。このほか弘南線をターゲットに高校生が作った見所マップも配布されました。

弘南鉄道はこのような活動をやっていることが県外にはほとんど伝わないので、少なからず支援団体や活動は行われていることを知りました。

最後にパネルディスカッションが「我が街の電車大鰐線の活用と地域の活性化」というこでありました。

弘前大学の先生をコーディネーターに進みましたが、各それぞれの方々が自分の活動や思いなどを語って、残念ながら具体的に活用や活性化案などは出てきませんでしたが、最初ですからこれでよいのだと思います。質疑などでは、「勝手に駅名を変えた」という意見も出たのですが、乗り物シンポジウムで毎度ありがちな「事業者に対するクレーム」「我田引水な要望・陳情」はほとんどなかったので、土地柄もあるのかもしれませんがスムーズに進みました。全体の流れとしては、これから「大鰐線をなんとかしよう、なんとかしなければ」というベクトルでしたので、今回のシンポジウムを機会に支援・応援市民組織の設立へとステップアップすること期待したいところです。

今のところ、弘南鉄道としては「廃止を検討」することはしていないようですが、このまま放置していてはまずいというということで、早めに弘前市が動いたということでしょう。今後、市民側が存続へ向けた動きを見せないと行政も鉄道支援ができず、廃止になる可能性はあるかもしれません。

弘南鉄道大鰐線活用シンポジウム資料

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