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【鉄道】九州旅行(3)えびの高原線/肥薩線・しんぺい号乗車

2009.12/19-12/23まで九州地方の鉄三昧の旅行をしてまいりましたのでその雑記です。

吉都線と肥薩線(吉松-隼人間)乗り鉄を完了して、再び隼人から4224Dに乗り吉松に11:39に到着し、わずか3分の連絡で11:42発の人吉行きの観光列車「しんぺい2号」に乗車します。

いさぶろう・しんぺい号
▲真幸駅に停車中の「しんぺい号」

吉松駅で跨線橋を渡って、しんぺい号に乗車してみると既に座席はほとんど埋まっていて、大部分は特急「はやとの風2号」からの乗り継いだ乗客のようです。特急「はやとの風」に乗ってくると吉松で乗り継ぎ時間が39分ありますので、駅前のSLを見たり、買い物などかなり余裕のある行程となります。もともと自由席の少ない「しんぺい号」ですから、普通列車で乗り継ぐ場合は、やはり指定席券は必需でしょうね。

いさぶろう・しんぺい号車内
▲水戸岡デザインのシックな車内

この観光列車は「いさぶろう・しんぺい」と「・」がついて表現されることが多くなんでかなと思っていたら人吉発が「いさぶろう」、吉松発が「しんぺい」という愛称がついているそうです。しんぺい2号は、キハ140+47の2両編成で人吉寄りが指定席、吉松寄りが自由席になっていて、指定席が7割、自由席がほぼ満席という感じでした。週末でもシーズンOFFなので指定席に余裕がありましたが、シーズンONでは指定は取り難い列車かもしれません。

いさぶろう・しんぺい号車内
▲この車輌の目玉である大きなガラスとカウンター。ここはいつも混んでいます

しんぺい号の車内インテリアはJR九州ではおなじみの水戸岡デザインによるレトロ調のデザインで、中央にカウンターなどがあり眺望を楽しめるようになっています。キハ47には売店もあって、記念品や飲食物の購入のほか、記念スタンプ、無料の沿線の地図や列車のパンフレットをGETできます。

いさぶろう・しんぺい号パンフレット
▲車内でもらったいさぶろう・しんぺい号、肥薩線のマップ、パンフレット類

吉松駅では、いさぶろう・しんぺい号に乗るための乗客の動きやそれに合わせて駅弁の立ち売りも行われていますのでホームには活気がありました。肥薩線吉松・人吉間は、優等列車の廃止の際に廃止の検討もされたとのことで「はやとの風」や「いさぶろう・しんぺい号」のアイディアがなければ吉松駅閑散としたところになっていたかもしれません。

吉松駅の売店たまり
▲吉松駅の売店兼駅弁売り場。観光列車に合わせて開いているようです。

吉松をでると直ぐにこう配を上りはじめ、観光アナンウンスもはじまり、出発早々に観光列車としての雰囲気を直球で感じることができます。トンネルをいくつか抜けて、日本でも有数の峠越えであることや日本一の車窓ということを説明を聞いているうちに、最初の停車駅で肥薩線唯一の宮崎県となる「真幸」に到着。

いさぶろう・しんぺい号(真幸駅)
▲勾配を上り、真幸駅に到着。駅舎売店では地元の方々がお迎えです

真幸では5分の停車で、駅舎では地元の方々による売店があり、お土産などがたくさんうっています。またホームには鐘があり、それを鳴らしたりとそれぞれの5分間を過ごしていました。客室乗務員が「発車しますよ~」と声をかけて出発。スイッチバックの説明がはじまり「下に見える真幸駅から地元の方が手を振りますので、みなさまも手を振返してください」とのアナウンス。一度、引き上げ線で停まり再び動き出すと駅からみなさんが手を振っていました。いつからこうなったか分かりませんが、スイッチバックを利用したよい演出だと思います。ちなみに、スイッチバックの様子は、先頭部のカメラが客室のモニターに映し出されるので、運転室まで行かなくてもよく分かります。

真幸駅の出店
▲真幸駅の地産品やおみやげを売る出店
真幸駅
▲真幸駅を出発すると右手に駅が俯瞰できます

そしていよいよ「しんぺい号」は、日本三大車窓の場所へと差し掛かります。車窓を説明しながら徐行をするのかなと思っていましたら、列車はその地点で停車して景色を見せてくれました。驚いたのは、その停車地点には展望台の景色を説明する大きなパノラマ図が設置されていて、列車の窓越しに風景が良く理解できるようになっています。景勝地で列車が停まってアナアンスで説明することはあってもさすがに駅でもないところに説明板まであるのでは珍しいと思います。三大車窓の方は、霧島連山が雲にかくれて完璧なものではありませんでしたが、うわさの通り絶景でした。そして、もうひとつの楽しみ、サミットとなる矢岳第一トンネルのトンネルポータルにあるに入る後藤新平の「引重到遠」の石額は先頭車両でチェックです。

肥薩線・日本三大車窓
▲日本三大車窓を望む場所には列車向けの説明看板があります
肥薩線・日本三大車窓
▲ 霧島連山は残念ながら雲の中

サミットを越えて肥薩線最高地点駅の矢岳に到着、ここでも5分停車します。木造駅舎の脇にはD51保存館がありますが、5分ではサっとみるのが精一杯で、駅には売店やイベントはもなく、閑散としています。そして矢岳駅を出てループ線を下ってスッチバック駅の大畑駅へ向かうことになりますが、ループ線の途中で再び列車は停車。「下に大畑駅が見る旨」の説明アナウンスがあり、ここにも窓の外に説明板が設置されいました。どうも駅が見える場所は狭いらしく、先頭車輌向けと2両目向けと移動して停車する大サービスぶりでした。

しんぺい号(矢岳駅)
▲矢岳駅に停車中にしんぺい号。実際には人がたくさんいてこのような写真を撮るのはたいへんです
T_dsc_9472
▲大畑駅のスイッチバック展望地点に立つ説明看板
T_dsc_9468
▲駅と線路の一部が見えました

そして加速発進線へ一旦入り、バックして最後の停車駅大畑へ、ここでは3分停車と短めです。「駅待合室には、たくさん名刺が張ってあり、みなさんもどうですか?」と奨励するかのようなアナンウンスもあったことから皆、駅舎へどっと繰り出していました。案内の通り、ものすごい量の名刺が張ってあって、なんとなく神がかり的な雰囲気です。一方で、矢岳駅に比べると車輌の写真を撮りやすいせいか鉄系の方はポイントを探し動きまわっているようです。

T_dsc_9478_2
▲大畑駅もしぶい木造です
T_dsc_9481
▲ここまで張られるとご利益もありそうな感じもします・・・

大畑駅でを出るとトンネルを抜けながら一気に人吉へと下ります。車内アナウンスも「みなさまいががでしたか?」というまとめに入り、球磨川を渡ると人吉で、定時12:56到着。見た限り途中の駅で降りた人、乗った人はゼロですから乗ってきた全てが降りたはずです。人吉から熊本経由別府行き「九州横断特急6号」が連絡していますが、乗り継いだ人は半分以下のようで、それを表すように観光案内所は人で混みあっていました。

いさぶろう・しんぺい号(人吉駅)
▲人吉駅に到着したしんぺい2号、いさぶろう号として吉松に折り返します

しんぺい号のお客さんは、鉄道ファンが多いのはもちろんですが、一般客も多く、それも団体ではなくグループまたは個人がほとんどで、エージェント依存し過ぎず集客できているところが感心します。もちろん古い駅舎、スイッチバックの山越え、日本三大車窓という地域資源があったこそですが、それをうまく活用して、ユニークなデザインでの車両のアピール、そしてチラシやパンフレットなどの宣伝ツールなども充実していることも成功の要因なのかと思います。輸送量からすると事実上、JR線初の観光鉄道といってもよいのかもしれません。

と地方線活性化ということでは誉めてはみたものの、逆に「いざぶろう・しんぺい」号は、たいへん賑やかな列車なので、静かに峠越えやスイッチバックを楽しみたい方が避けた方がよいのかもしれません(笑)。

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